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SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」と廃棄物の関係とは?企業の取り組み事例についても解説

2021.12.14

SDGs

近年、スーパーなどで、賞味期限が近い商品や、形が不揃いの野菜や果物、パッケージに傷が付いている加工商品を「おつとめ品」として安く販売しているところをよく見かけるようになりました。

 

これらの取組は、近年世界でも問題となっている「食品ロス」対策として、小売店それぞれが実施しているものです。

 

では、食品ロスは社会にどういった影響を与えているのでしょうか?

 

食品ロスなどから発生する廃棄物が増えることで、環境や人体に悪影響を及ぼしています。そのため、廃棄物問題の改善は急務です。

 

そうした背景から、世界が抱える貧困や環境問題など様々な課題を解決する取り組み「SDGs」に注目が集まり、取り組みを始めた企業が増えています。

 

中でも12番目の目標「つくる責任 つかう責任」は「食品ロスによる廃棄物を減らす」取り組みとして、私たちの日常生活にも関わりが深い目標です。

 

そのため、今回の記事ではSDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」について、「取組内容」や「廃棄物の現状や課題」、「企業の取り組み事例」を分かりやすく解説していきます。

 

ちなみに、この記事で分かる内容は以下です。

 

 

この記事のまとめ

SDGsとはどのような取り組みか

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容やターゲットとは

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」と廃棄物はどのような関係があるのか

・廃棄物が抱える現状と問題点とは

・廃棄物の問題を解決するための企業の取組事例を3つご紹介

 

 

SDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容やターゲットは?

 

「SDGs」は世界が抱える問題を解決する取り組みとして注目を集めています。

 

中でも12番目の目標「つくる責任 つかう責任」は「食品ロス」に関する取り組みが含まれており、私たちの日常生活にある「食」とは切っても切り離せない取り組みです。

 

そのため、SDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容を理解することは非常に重要になります。

 

ここでは以下の3つのポイントを解説していきます。

 

3つのポイントを理解していれば、「SDGs」と12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の概要を知ることができるので、確認するようにしてください。

 

 

 

SDGsとはどのような取り組みか

 

 

SDGsは世界が抱える飢餓や貧困、教育格差、環境問題などを解決するために、20159月に国連で開催された持続可能な開発サミットにおいて採択されました。

 

「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。

 

なお、17の目標については以下の記事で解説していますので、確認してみてください。

 

SDGsの17の目標とは?私たちが出来る取り組みについても紹介します

 

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容とは

 

 

主な取り組み内容は、世界でも問題となっている食品ロスからなる「食糧問題」や、廃棄物の不法投棄や焼却による「環境問題」などの課題を解決するための取り組みです。

 

「食品ロス削減」や「廃棄物削減」「節電」などが目標を達成していく手段となっているため、SDGsの中でも最も私たちの生活に身近な目標と言えます。

 

ちなみに、目標12では、“つくる人”である生産者から、“つかう人”である最終消費者までの、あらゆる人々を巻き込んだ供給連鎖(サプライチェーン)を重視しているのが特徴です。

 

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」のターゲットは

 

 

SDGsの12番目の目標には8つのターゲットが設定されており、加えてacの具体的な対策を3つ掲げています。

 

8つのターゲットの中で、「廃棄物」に関するターゲットは以下です。

 

番号

内容

12.2

2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。

12.3

2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。

12.4

2030年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。

12.5

2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

出典:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

 

上記のような目標を達成することで、「食品ロスの問題」や「環境問題」を解決できると考えられています。

 

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」と廃棄物の関係は?

ゴミ

 

ここでは、12番目の目標の重要な課題となる「食品ロス」や「廃棄物」の現状と問題点について解説します。

 

ポイントは以下の3つです。

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」と廃棄物はどのような関係があるの?

・廃棄物の現状とは

・廃棄物が抱える問題点とは

 

SDGs12番目の目標を理解するための参考にしてください。

 

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」と廃棄物はどのような関係があるの? 

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」のターゲットとして、廃棄物の管理や削減といった内容が含まれています。

 

世界で発生している「食品ロス」などによる廃棄物の問題は、放置しておくと天然資源の枯渇や廃棄物処理が困難になるため、大きな問題として捉えられているためです。

 

そのため、今後持続可能な世界を維持していくために、資源消費や廃棄物の発生を抑制し、環境や社会に配慮した廃棄物処理が必要になることから、国連を中心として世界中で議論されています。

 

 

 

廃棄物の現状

 

 

環境省により20203月に発表された、2018年度のゴミ総排出量は年間4,272トンです。

 

この数字は東京ドームに例えると約115杯分もの量を廃棄していることになります。

 

出典:環境省

 

また、農林水産省の調べでも、2017年度の年間食品廃棄量は年間約612トンにものぼり、これは東京ドーム5杯分、国民1人当たりに換算するとお茶碗約1杯分のご飯を毎日捨てている計算です。

 

出典:農林水産省

 

この数字からも年間で非常に多くの廃棄物を捨てており、資源を無駄にしていることが分かります。

 

 

 

廃棄物処理が抱える問題点①埋立地不足

 

 

廃棄物が抱える問題のひとつは、埋立地不足による不法投棄や環境破壊です。

 

家庭から排出される不燃ごみや粗大ごみは回収された後に粉々に粉砕され、アルミや鉄などが回収されます。

 

回収したあとに残ったものが「不燃破砕残渣」、ごみが燃えた後に残った灰(焼却灰)と発生した排ガスが冷えた時に発生する灰(飛灰)が「焼却残渣」です。

 

これらの残渣は最終処分場へ埋め立てられていますが、最終処分場にも限度があり、20203月に発表された最終処分場の残余年数は21.6年といわれています。

 

このままのペースでゴミを廃棄し続けていると、約22年後にはゴミを埋め立てる場所がなくなってしまい、空いている敷地に放置される「不法投棄」や土壌汚染や水質汚染による「環境破壊」に繋がると懸念されている状況です。

 

 

 

廃棄物処理が抱える問題点①地球温暖化

 

 

2つ目の問題は地球温暖化です。

 

焼却炉でごみなどの廃棄物を燃やした際や、ごみを焼却炉に運ぶ際に、二酸化炭素が発生し温室効果ガスの影響で地球温暖化が進みます。

 

地球温暖化が進むことで、異常気象や気温上昇が起こり、人間だけではなく動植物にも大きな悪影響を与えました。

 

その対策として、廃棄物を出さない取組はもちろんの事、最近では環境省も推進している3Rの取組(リサイクル・リユース・リデュース)など、廃棄物を減らす取組みも進められています。

 

 

 

廃棄物の問題を解決するための企業の取組事例をご紹介

企業

 

実際に12番目の目標「つくる責任 つかう責任」に沿った廃棄物の問題を解決する取り組みを行っている企業の事例を3社紹介していきます。

 

・金沢機構㈱の取組事例(炭化装置による環境へ配慮した取組)

・大栄環境㈱の取組事例(資源循環の推進)

・㈱ユニクロの取組事例(服のリユース・リサイクル)

 

取組事例を参考にしてみてください。

 

 

 

金沢機構㈱の取組事例〜炭化装置による環境へ配慮した取組み〜 

 

 

弊社は取組みの一環として、捨てられるはずの産業廃棄物を資源化する炭化装置をご紹介しています。

 

弊社は取組みの一環として、捨てられるはずの産業廃棄物を資源化する炭化装置をご紹介しています。

 

炭化装置は有機物を熱分解して炭にすることができ、炭化により発生した炭は燃料や自然堆肥などの有機性の資源として利用可能な装置です。

 

燃焼処理と異なり二酸化炭素の排出を大幅に抑えることが可能であるため、環境に優しい処理方法と言えます。

 

弊社が取り扱う炭化装置にご興味がある方は、以下のページで詳しく解説しているので、確認してみてください。

 

出典:金沢機工

 

 

 

大栄環境㈱の取組事例〜資源循環の推進〜   

 

 

大栄環境㈱の取組事例は資源循環の推進です。

 

大栄環境㈱では、廃棄物を資源と捉え、徹底した分別やリサイクルを行っています。

 

また、食品リサイクルループの構築として、食品系廃棄物から堆肥を製造し野菜を育てる取組みや、廃プラスチックを活用した物流パレット製造なども行っており、廃棄物の取り組みにも積極的な企業です。

 

しかも、今後更なるリサイクル施設の増強を図ることを予定しており、2030年までに資源循環量を2015年比の2倍に当たる400,000t/年に高める目標を掲げる予定です。

このように、社員約2,000名全員でSDGsの取組みを推進している企業になります。

 

出典:大栄環境㈱

 

 

 

㈱ユニクロの取組事例〜服のリユース・リサイクル〜

 

 

㈱ユニクロの取組事例は服のリユース・リサイクルです。

 

ユニクロでは服から服へのリサイクルを目指し、全商品をリサイクル、リユースする取り組み「RE.UNIQLO」を進めています。

 

その第一歩の取組が、ダウンリサイクルです。

 

世界中でクローゼットに眠るユニクロのダウン商品の回収を行い、最新のアイテムにする事で、資源を有効に使い、環境への負荷を減らす取組を行っています。

 

出典:㈱ユニクロ

 

 

 

まとめ

メモ

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容を正しく理解した上で、廃棄物の現状や抱えている問題点について把握することが重要です。

 

そのため、この記事では、12番目の目標「つくる責任 つかう責任」と廃棄物が「食」を通して密接に関係していることや、現状の廃棄物の量やそれらが引き起こす「埋立地不足による問題」「地球環境の悪化」について詳しく解説しました。

 

さらに、その問題点改善に繋がる企業の取組事例を3つ紹介しています。

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」と廃棄物の関係についてこの記事で解説したポイントは以下です。

 

 

この記事で紹介したポイント

12番目の目標は食品ロスからなる「食糧問題」や廃棄物の不法投棄や焼却による「環境問題」など の課題を解決する取り組み

12番目の目標には8つのターゲットと3つの対策がある

12番目の目標と廃棄物は「食」を通して密接に関係している

・年間食品廃棄量は年間約612トンにものぼり、これは東京ドーム約5杯分

・廃棄物が抱える問題は「埋立地不足による問題」や「地球環境の悪化」

3社の取組事例をご紹介

 

 

この記事を参考に、廃棄物の現状や課題を把握し、SDGs12番目の目標「つくる責任 つかう責任」に取り組んでみてください。

 

 


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