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SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の取り組み内容やターゲットについて詳しく解説

2021.12.20

SDGs

近年、エコバックやマイボトルを持参したり、節電や節水、地域のゴミ拾いボランティアへの参加など、環境に配慮した取組を行う方が増えてきています。

 

その背景にあるのが世界でも取り組みが注目されている「SDGs」です。

 

では、SDGsとはどういったものなのでしょうか?

 

SDGs」とは20159月に国連サミットで採択された世界が抱える問題に対して、17の目標と169のターゲットから構成される取組みです。

 

中でも12番目の目標「つくる責任 つかう責任」は、廃棄物に関する取組目標で、「衣」に関わる着れなくなった服が捨てられる資源の無駄使いや、「食」に関わる食品ロスによる廃棄物問題にフォーカスがあてられています。

 

このため、「衣」「食」に関わる私たちにも身近な取組目標です。

 

そこで、今回の記事ではSDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」について「取組内容やターゲット」「直面する課題」「私達の日常で出来る取り組み」を分かりやすく解説していきます。

 

この記事で分かる内容は以下です。

 

この記事のまとめ

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容とターゲットとは

12番目の目標が直面する課題とは

・エコロジカル・フットプリントで示す課題

・食品ロス対策や服のリサイクルに取り組み廃棄物を減らす

・私達の日常で出来る地球に優しい取り組みを3つご紹介

 

 

SDGsの12番目目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容やターゲット

風力発電

 

「SDGs」を取り組む目的は、世界が抱える環境問題や貧困に対して、誰一人として取り残さずに、持続可能な開発を行う事です。

 

この目的を達成するために「SDGs」は17の目標から構成されています。

 

その中でも12番目の目標「つくる責任 つかう責任」は、私たちの日常生活から排出される「廃棄物」に関する取り組みが含まれており、私たちにとって最も身近な目標です。

 

そのため、SDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容やターゲットを理解することは非常に重要です。

 

ここでは以下の2つのポイントを解説していきますので、確認するようにしましょう。

 

なお、SDGsそのものを詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、訪れてみてください。

 

SDGsとはどのような取組か?SDGsの意味や取組内容についてわかりやすく解説

 

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の取組内容

 

 

SDGs12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の目的は、「持続可能な消費と生産を構築する」ことです。

 

生産者は環境や資源を守りながら、少ない資源でより多く、より質の高いものを生み出す生産方法の確立が求められています。

 

一方で、消費者は、ふだんから使い切れない量の買い物をしない、食材などは使い切る、調理されたものは残さないなど、「食品ロス」による廃棄物を減らす努力が求められています。

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」のターゲットは   

 

SDGs12番目の目標には、8つのターゲットと具体的な3つの対策が掲げられています。

 

この8つのターゲット(18)と、3つの対策(ac)は以下です。

 

番号

内容

12.1

持続的な消費と生産に関する10年枠組みプログラム(10YFP)を実施し、先進国主導の下、開発途上国の開発状況や能力を勘案し、すべての国々が対策を講じる。

12.2

2030年までに天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する。

12.3

2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。

12.4

2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じて化学物質やすべての廃棄物の環境に配慮した管理を達成し、大気、水、土壌への排出を大幅に削減することにより、ヒトの健康や環境への悪影響を最小限に留める。

12.5

2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する。

12.6

大企業や多国籍企業をはじめとする企業に対し、持続可能な慣行を導入し、定期報告に持続可能性に関する情報を盛り込むよう奨励する。

12.7

国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。

12.8

2030年までに、あらゆる場所の人々が持続可能な開発および自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

12.a

開発途上国に対し、より持続可能な生産消費形態を促進する科学的・技術的能力の強化を支援する。

12.b

持続可能な開発が雇用創出、地元の文化・産品の販促につながる持続可能な観光業にもたらす影響のモニタリングツールを開発・導入する。

12.c

破壊的な消費を奨励する非効率的な化石燃料の補助金を合理化する。これは、課税の再編や該当する場合はこうした有害な補助金の段階的廃止による環境影響の明確化などを通じ、各国の状況に応じて市場の歪みを是正することにより行うことができる。また、その際は開発途上国の特別なニーズや状況を考慮し、開発への悪影響を最小限に留め、貧困層や対象コミュニティを保護するようにする。

 

出典:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

 

上記8つのターゲット(1〜8)と、3つの対策(a〜c)を正確に理解しておくことが重要になります。

 

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」が直面する課題と改善策とは?

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」は、廃棄物に関する取組目標で、「食」に関わる食品ロスによる廃棄物問題、「衣」に関わる着られなくなった服が捨てられている問題など、私たちにとって最も身近な取組目標です。

 

そのため、課題や取り組みに対して、正確に理解しておく必要があります。

 

ここでは、12番目の目標の身近で重要な課題となる「廃棄物」の問題や「廃棄物」を減らす取り組みについて解説しますので、確認しておくようにしてください。

 

 

 

12番目の目標が直面する課題とは

 

 

12番目の目標が直面する最も大きな課題は、廃棄物による「環境汚染」や「資源枯渇」になります。

 

では、なぜ「廃棄物」が環境汚染や資源枯渇に繋がるのでしょうか?

それは、以下の2つの理由があるためです。

 

  • ・廃棄物を処理するごみ焼却施設では廃棄物運搬の際、燃焼させる際に二酸化炭素が排出される
  • ・ごみ焼却施設不足による不法投棄や、ごみ処理場建設のための森林伐採などが影響して資源枯渇に繋がる

 

上記を避けるために、廃棄物は適切に処理する必要があります。

 

 

 

エコロジカル・フットプリントで示す課題

 

 

わたしたちは、森林伐採による環境破壊、海洋資源の乱獲による資源の枯渇、二酸化炭素の大量排出による地球温暖化促進などの行為によって、地球に大きな負荷をかけているのが実情です。

 

そういった問題を解決するための指標として、エコロジカル・フットプリントがあります。

 

このエコロジカル・フットプリントを活用することで、環境資源をどのくらい使用しているか、数値で見える化でき、より具体的な課題として捉えることが可能です。

 

 

 

エコロジカル・フットプリントとは

                 

 

エコロジカル・フットプリントとは、人間の消費活動で生じた様々な地球環境への負荷を、再生産、またはその廃棄物を浄化するために必要な地球の面積として換算した指標になります。

 

「人間の生活がどれほど自然環境に依存しているか」を伝える数値と捉えれば、大まかには大丈夫です。

 

 

 

エコロジカル・フットプリントが地球1.7個分必要!?

 

 

2017年時点でのエコロジカル・フットプリントは、世界全体で地球1.7個分です。

 

さらに、世界中の人が日本人と同じような生活をした場合、地球が2.9個分必要だと言われています。

 

出典:グローバル・フットプリント・ネットワーク

 

当然、地球は2個も3個もないので、使用資源を減らし廃棄物も減らす取り組みが重要です。

 

 

 

食品ロス対策や服のリサイクルに取り組み廃棄物を減らす 

 

 

12番目の目標が直面する課題を解決するために出来る取り組みとして、「食品ロス対策」や「服のリサイクル」などの廃棄物を減らす取り組みがあります。

 

それぞれについて説明していくので、取り組みの参考にしてください。

 

 

 

食品ロスの取り組み事例

 

 

食品ロス対策としての取組事例は以下です。

 

・買い物に行った際に食べきれない量の買い物をしない

・レストランなどで食べ切れる量を注文する

・スーパーなどで「訳あり品」や「見切り品」などの消費期限が近い商品を積極的に購入する

 

上記のように簡単に取り組みでも十分に効果は見込めるので、一人ひとりが心がけるようにしましょう。

 

 

 

服のリサイクルの取り組み事例

 

 

服のリサイクルによる廃棄物を減らす取組事例は以下のようなものがあります。

 

・サイズが合わなくなった子供用の服はNPO団体などに寄付をする

・ユニクロやジーユーが取り組んでいる服のリサイクルボックスを活用する

・まだ着用可能な服はリサイクルショップやフリマで販売する

 

上記の取組を参考に「廃棄物」削減の取組みを行ってみてください。

 

 

 

私達の日常で出来る地球に優しい取り組みを紹介

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」を達成させるために、私たちの日常生活でできる取り組みは、まだまだあります。

 

ここでは、意外と知られていない身近な取組事例を3つご紹介します。

 

・3Rの取り組み

・消費期限と賞味期限の違いを知る

・フードバンクを活用した食品ロス削減

 

取組事例を参考に、取り組んでみてください。

 

 

 

日常で出来る取り組み①〜3Rの取り組み〜 

 

 

Rの取り組みについてご紹介します。

 

3Rとはリデュース(ゴミを出さない)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の取り組みです。

 

2000年に制定された「循環型社会形成基本法」の中で、環境に優しい循環型経済システムづくりの基本的な考え方として、3Rの取り組みが推進されました。

 

具体的には、「無駄なものは買わない」「なるべくゴミは出さない」「いったん買ったものは長く使う」ことを意識して行動することが推奨されています。

 

 

 

日常で出来る取り組み②〜消費期限と賞味期限の違いを知る〜   

 

 

消費期限と賞味期限の違いを知ることも、日常でできる取り組みのひとつです。

 

食品や加工食品には「賞味」期限と「消費」期限の2種類があり、賞味期限は美味しく食べることが出来る期限の事、消費期限とは安全に食べられる期限の事を指します。

 

例えば、消費期限が用いられるのは、食品劣化の早い、おにぎりや弁当、サンドイッチ、総菜、スイーツ等です。

 

一方で、賞味期限は食品劣化の遅い、レトルト食品やスナック菓子、カップ麺などの加工食品等に用いられます。

 

賞味期限が近くても食べられないわけではないのですが、この違いを知らずに捨てられてしまうケースは少なくありません。

 

このため、この2つの違いを一人でも多くの方が適切に知るだけでも、食品ロス削減に繋がります。

 

 

 

日常で出来る取り組み③〜フードバンクを活用した食品ロス削減〜

 

 

日常でできる取り組みとして、フードバンクを活用した食品ロス削減も注目されています。

 

フードバンクとは、賞味期限や品質に問題なく安全に食べられるのに、包装の破損や印字ミスなどの様々な理由で流通に出すことができない食品を企業が提供して、必要としている団体や施設に無償で提供する活動のことです。

 

もちろん、企業からだけではなく、個人からの支給を受け付けている団体もあります。

 

ちなみに、農林水産省が活動を把握しているフードバンクは151団体です。(令和3831日時点)

 

出典:農林水産省

 

 

 

まとめ

 

 

12番目の目標「つくる責任 つかう責任」は、私たちの生活に最も身近な目標と言えます。

そのため、取組内容や直面する課題について正しく理解することが重要です。

 

したがって、この記事では12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の具体的なターゲットと重要な課題となる「廃棄物」問題や「廃棄物」を減らす取り組み事例について詳しく解説しました。

 

さらに、その問題点改善に繋がる、日常で出来る取り組み事例を3つ紹介しています。

 

この記事で解説したポイントは以下です。

 

 

この記事で解説したポイント

SDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の目的は持続可能な消費と生産を構築する

12番目の目標には8つのターゲットと3つの対策がある

12番目の目標の重要な課題となるのは「廃棄物」問題

・国内の平成30年度のごみ総排出量は4,272万トン(これは東京ドーム約115杯分)

・エコロジカル・フットプリントが示す指標は資源が地球1.7個分必要

・廃棄物を減らす取り組みとして「食品ロス対策」や「服のリサイクル」がある

・日常で出来る取り組み3つご紹介

 

 

この記事を参考に、12番目の目標のターゲットや抱える課題を把握し、日常生活でもSDGs12番目の目標「つくる責任 つかう責任」に取り組んでみてください。

 

 


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