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SiCウエハのSi面・C面の違いとは?【今さら聞けない基礎解説】

2026.06.12

半導体事業

SiCウエハのSi面・C面の違いとは?

 

Siウェハと異なり、SiCウェハには表裏があり、それぞれ「Si面」「C面」と呼び分けられています。

「切った断面は同じじゃないの?」 と疑問に思いますよね。

 

この記事では、SiCウエハのSi面・C面の違いや、結晶方位との関係、その違いが重要とされる理由について、初心者向けにやさしく解説します。

 

Si面・C面とは?

 

SiCは、Si(シリコン)原子とC(カーボン)原子が、 決まった規則に従って積み重なった結晶構造 を持っています。

 

分かりやすい例えとして、ロールケーキと、その中に入っているイチゴで説明します。

 

ロールケーキを真ん中で切ると、どちらの断面にも同じようにイチゴは見えますが、

片側は奥に向かってイチゴが広がる向き、 もう片側は奥に向かってイチゴがすぼまる向きになっています。

 

つまり、見えていない内部構造の向きが逆になっているのです。

surface-3

 

SiC結晶もこれに近く、 同じ結晶から切り出された面であっても、Si面とC面では表面に現れる原子の並び方が異なります。

 

その結果、SiCウエハの表面状態や特性にも違いが生じます。

Si面・C面は、SiCウエハの結晶面を表す重要な考え方のひとつです。

 

一般的に、

・(0001)側をSi面

・(000-1)側をC面 と呼びます。

 

これらはSiCウエハの結晶面を表すミラー指数であり、結晶方位を理解する上で重要な指標です。

 

surface-1

 

「ミラー指数」のおさらいはこちらから
SiCウェハのミラー指数「[0001]」とは?【今さら聞けない基礎解説】

 

ここで重要なポイントは、

 

インゴットのどちら側から切り出したか ではありません。

 

 

切り出す前のインゴットにおいて、

 

その面が+c軸側を向いていればSi面、-c軸側を向いていればC面 となります。

 

surface-2

 

Si面とC面で何が違う?

 

では、Si面とC面の違いは実際にどのような影響を与えるのでしょうか。

 

Si面とC面では、

表面状態だけでなく、その後の加工のしやすさや、結晶を成長させる際の特性にも違いがあります。

現在のSiCウエハでは、こうした理由からSi面が広く利用されています。

 

まとめ

 

  • Si面  →  +c軸側の面
  • C面  →  -c軸側の面

 

同じSiCウェハでも、どちらの面を表面として扱うかによって、表面特性が変化します。

 

見た目は似ていても、Si面とC面では結晶構造や結晶方位に由来する違いがあるため、用途や加工方法にも違いが生じます。

 

SiCウエハや4H-SiC基板を扱ううえで、Si面・C面の理解は欠かせない基礎知識のひとつです。

 

 

 


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