エンジニアリングは「工学」を指す言葉であり、エンジニアリング会社ではその名の通り、多種多様な工学的な知識や技術を活用して、設計・開発・施工・運用などのサービスを提供する会社を指します。
技術の進歩に伴って、機械やプラントだけでなく、IT分野にまでビジネス領域を広げているエンジニアリング会社ですが、
「事業領域が広いゆえに、そもそもエンジニアリング会社がよくわからない」
「他の工業系業種と特徴に違いはあるのか」
と疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか
今記事では、
- エンジニアリング会社の概要
- エンジニアリング会社と他業種との違い
- エンジニアリング会社の種類ごとにおける特徴
などについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
エンジニアリング会社とは?
エンジニアリング会社は、会社によって特徴が大きく異なるので、そもそもどんな業務をしているのかわかりにくい傾向があります。
ここでは、エンジニアリング会社の特徴を解説します。
ゼネコンやプラントメーカーとの違いも解説しているので、エンジニアリング会社を利用しようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニアリング会社の特徴
エンジニアリング会社とは、ITシステムから工場などのプラント設備から新素材や新エネルギーを開発まで、企業のビジネスサポートをあらゆる分野から技術的にサポートする会社です。
高い技術力と豊富な専門知識を活かし、基本設計や調査、コンサルティング業務などを通して、クライアントの課題を解決することを業務内容としている会社が多いです。
特に日本では、エンジニアリングの言葉の意味は「工学」だけでなく、理学的な側面を有しています。
そのため、エンジニアリング会社によっては、本来の意味である工学的なサポートはもちろん、特定の素材を研究しクライアントの事業に活かす、理学的なサポートを実施しているケースも少なくありません。
エンジニアリング会社とゼネコンの違い
ゼネコンは「ゼネラル・コントラクター(General Contractor)」の略で、日本語では「総合建設業者」とも呼ばれ、主に建設工事の元請け業者を指します。
ビル・マンション・橋・トンネル・ダム・空港などの大規模建設工事を請け負い、工事全体の管理・運営を仕事としている大手建設会社が、ゼネコンに該当する場合が多いです。
業務内容や対応できる領域がエンジニアリング会社と似ていますが、ゼネコンとエンジニアリング会社の特徴は以下のように異なります。
- ゼネコン:大規模建設工事の設計・施工からアフターサービスまで担当し、プロジェクトにおける「総指揮官」に近いポジションにいる
- エンジニアリング会社:設計やコンサルティング業務に特化しており、プロジェクトにおいては「専門家」としてクライアントをサポートすることが多い
エンジニアリング会社とプラントメーカーの違い
プラントとは化学工場や石油精製所、発電所などの大規模な生産設備を指します。
プラントメーカーはそれら工場や大型生産設備に使用される産業製品を設計・製造・建設・納入する会社です。
プラントに工学的なサービスを実施しているなど、エンジニアリング会社と業務内容が似ていますが、プラントメーカーとエンジニアリング会社の特徴は以下のように異なります。
- プラントメーカー:プラントに必要な産業製品を開発・製造しており、発注された製品を納品するまでを業務範囲としている場合が多い
- エンジニアリング会社:プラント自体の設計や全体的な機材の調達、建設など、生産設備自体を作り上げるのを業務としている
エンジニアリング会社の種類とは
エンジニアリング会社といっても、事業範囲が広いゆえに、会社ごとに対応している事業領域が異なる場合があります。
そのため、エンジニアリング会社に仕事を依頼する際には、エンジニアリング会社の種類を理解し、それぞれの特徴を把握したうえで、依頼先を決めなければなりません。
ここでは、エンジニアリング会社の種類ごとに特徴を解説します。
ITエンジニアリング
ITエンジニアリングは、情報技術(IT)を使って、システム・ソフトウェア・インフラを設計・開発・運用・保守するサービスです。
インターネットやスマートフォンの普及に伴って、日々技術が大幅に進歩している分野で、企業の事業においても重要度が高まりつつあります。
金沢機工株式会社では、稼働監視や物品/在庫管理をITで管理するシステムの導入に対応しているなど、多数のITエンジニアリングサービスを展開しています。
プラントエンジニアリング
プラントエンジニアリングは、化学工場、発電所、製鉄所などのプラントに特化した設計・建設・運用アシストを通してプラント運用をサポートするサービスです。
プラントを製造・運営するためには、設計や機材調達、建設、メンテナンスなど、幅広い専門的な業務に対応しなければなりません。
金沢機工株式会社では、ITを駆使した生産管理システムやファン・送風機・モーターなどの産業機器、専門的な測定工具や光学機器まで取り扱っているので、プラントに関するさまざまな課題を解決できます。
機械エンジニアリング
機械エンジニアリングは、力学・熱・流体・材料などの専門知識を使って、機械や装置を設計・製造・運用するサービスです。
社内に設置するような、専門的な機械の導入や運用をスムーズに対応するためには、専門的な知識を有するプロに作業をサポートしてもらうことが効果的です。
金沢機工株式会社では、コンベヤや運搬機器など作業を効率化できる機械から、専門的なサービスや製品作りに活躍する産業用ロボット・FA機器まで取り扱っているので、機械を通じた事業の活性化が可能です。
レコーディングエンジニアリング
レコーディングエンジニアリングは、音楽や声などを録音・編集・ミキシング・マスタリングするための技術を提供するサービスです。
映画や舞台など制作現場で活躍することも多く、顧客に高クオリティの作品を届けるにはなくてはならない存在だといえるでしょう。
化学エンジニアリング
化学エンジニアリングは、化学の反応や物性を活かして、製品を安全・効率的に大量生産するために役立つ技術・新素材を提供するサービスです。
高い技術力と分野ごとの専門性が鍵となるため、同じエンジニアリング会社でも全く違うサービスを展開している傾向があります。
金沢機工株式会社では、化合物ウェハや枚葉式ウェハ洗浄装置など、半導体に特化した装置・商品を展開しています。
シビルエンジニアリング
シビルエンジニアリングは、道路・橋・ダム・鉄道・トンネル・港・上下水道など、社会インフラの設計・施工・維持管理をサポートするサービスです。
インフラ整備以外にも、景観や土地柄にあった街づくりや災害対策、環境保全など、社会的な課題解決に携わる場面が増えつつある種類だといえるでしょう。
金沢機工株式会社では、油対策機器や粉塵対策機器などの環境機器や、工作機械も取り扱っており、充実したシビルエンジニアリングサービスを提供できます。
プラントエンジニアなら金沢機工にお問い合わせを
今回はエンジニアリング会社の概要や、エンジニアリング会社の種類ごとに特徴を解説しました。
エンジニアリング会社を上手く活用すれば、自社のさまざまな技術的課題を解決可能です。
金沢機工株式会社は、プラントエンジニアリングのサービスを展開しているだけでなく、オリジナル商品も多数開発しています。
自社の事業やサービスで何かお悩みがある際には、この記事を参考に金沢機工株式会社へ相談してみてはいかがでしょうか。