SiCウエハの輸送では、わずかな環境変化や取り扱いの違いによって品質に影響が出ることがあります。 SiCウエハは非常に繊細な材料であり、特に輸送中の管理が重要です。
実際の現場でも、製造工程だけでなく「輸送」が原因でトラブルが発生するケースは少なくありません。
① SiCウエハ輸送における衝撃・振動リスク
SiCウエハは硬い一方で衝撃に弱く、特にエッジ部分は欠けやすい特徴があります。
輸送中の振動や接触によって微細なクラックが発生し、後工程で破損につながることがあります。
② 梱包方法の違い
SiCウエハの梱包方法によって、輸送時の破損リスクは大きく変わります。
一般的には「薄いウエハの方が割れやすい」と考えられがちですが、実際の現場では必ずしもそうとは限りません。
スライス直後のアズカットウエハは、表面に微細なクラックを多く含んでおり、このクラックが破損の起点になります。
そのため、表面が研磨された薄いウエハよりも、クラックが残った厚いウエハの方が割れやすいケースもあります。
つまり、厚みだけでなく「表面状態」が破損リスクを大きく左右するのです。

だからこそ、梱包方法とケースの選択が重要になります。
カセット梱包:効率は高いが接触リスクあり
個別梱包:保護性が高く高品質用途向け
二重梱包:輸送時の基本対策
用途やウエハの状態に応じて、適切な梱包方法を選定することが求められます。
③ 温度・静電気の影響
急激な温度変化は内部応力を生み、SiCウエハにダメージを与える可能性があります。
また静電気による影響も無視できず、適切な環境管理が求められます。
まとめ
SiCウエハ輸送でのトラブルは、「衝撃・梱包・環境」の3つに集約されます。
製造だけでなく輸送まで含めて管理することが、品質維持とコスト削減の鍵になります。



